(株)GEL-Design(ジェル・デザイン) 代表取締役社長
附柴 裕之氏(33歳)

北海道大学の研究成果の実用化を目的に、高機能ジェル素材の研究開発、関連製品の製造・販売に取り組むベンチャー企業(株)GEL-Design(ジェル・デザイン)。 北大や民間研究機関と共に専門特化した研究を進めるかたわら、保冷剤一体型ランチボックスや手作り石けんなど一般消費者向けのユニークな自社製品を世に送り出し、業界内外から注目を集めている。同社代表取締役社長の附柴裕之さんに、起業の経緯や自社製品誕生秘話、産学官連携事業の課題についてお話をうかがった。
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自社製品のもうひとつの柱に、人と環境にやさしい天然素材にこだわった手作り石けんシリーズ「Savon de Siesta(サボン・デ・シエスタ)」がある。ジェルとは無縁の手作り石けんを製造・販売するこの事業は、市販の石けんが肌に合わない創業メンバーの一人(附柴彩子さん)が個人的に石けんを作り続けてきたノウハウを社会に役立てたいという思いからスタートした。
"自然環境の保全に役立つ企業″を目指すGEL-Designとしても全面的にバックアップし、確かな専門知識を有するスタッフによる品質管理体制も整備。道内各地域と連携した商品開発や、製品の売上の一部を植林に活用する活動も進めており、将来的には同社の中核を担う事業たるべく成長を続けている。
2004年には、「Savon de Siesta(サボン・デ・シエスタ)」の製造技術が見込まれ、札幌市経済局やノーステック財団、民官企業、デザイナーとの恊働プロジェクトに参加。札幌の冬に舞い落ちる雪の結晶をかたどった紙石けん「初雪」の商品化に協力した。開発開始から1年半を経て、今年のさっぽろ雪まつりで「初雪」を試験販売したところ、会期中前半で完売するほどの人気を集めたという。
大学での「知」の成果を世に送り出し、地域経済の活性化を促進、意欲的な若い人材をサポートするというGEL-Designの企業理念を象徴する事業として今後も注目したい。
理学修士・AEAJ認定アロマアドバイザーの資格を有する
附柴彩子さんが中心となって展開する「Savon de Siesta(サボン・デ・シエスタ)」。
http://www.at-siesta.com/
GEL-Design(ジェル・デザイン)のオフィスは現在、北海道大学北キャンパスの一角、北海道産学官恊働センター内にある。設立3年目となる同社のこれまでの事業を通じ、産学官での連携について附柴さんはこう振り返る。
「今、携帯電話を販売するときに『インターネットに接続できます』と表現するメーカーはいないですよね。それはもう当たり前のことになっているから、です。“産学官連携”に関しても、この言葉に頼らずとも、それぞれの立場から協力しあい、世の中に貢献することが当たり前のこととして認められる社会に一日も早くなってほしいと思っています。
大通りにあるHiNTは、ちょっとした取引先との打合わせや外出時にPCで仕事をしたいときに気軽に活用でき、情報収集やスタッフの方々への相談も出来るため、時々活用させていただいております。
また、セミナー室では道内企業の方々を集めた勉強会や、産学プロジェクトの会議、例えば、「初雪」の試験販売成果報告会で使わせていただいたこともあります。
今後、企業同士の交流や、産官学の垣根を越えた交流の場に発展していき、新たなアイデアやコラボレーションが生み出されるサロンのように機能していって欲しいと願っています。」
北海道産学官恊働センター内のオフィス。
北海道大学創成科学共同研究機構プロジェクト研究棟にも入居し、
85㎡の研究室を借りている。
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