HiNTセミナー2011-1 核酸の活用技術の開発

講演者:小松 康雄(コマツ ヤスオ)研究員(産総研 生物プロセス研究部門 生体分子工学研究グループ)
 核酸には自己相補的な結合性ばかりではなく、2重らせん構造に基づいた電気伝導性等の極めて特異で興味深い性質が近年見出されています。加えて、核酸を医薬品として用いる技術開発も非常に活発に行われており、近い将来、核酸医薬品が一般的になる時代が来るかもしれません。こうした核酸の特徴的な性質を導き出して有効活用するには、核酸合成に関わるより優れた技術が必要となります。そこで産総研では、核酸の効率的活用や新たな利用法の確立を目指し、核酸の化学修飾法や検出に関わる基盤技術の開発を進め、一部の技術は実用化に至りました。今回は実用化に必要となった、「開発」、「特許」、「共同研究」などの課題に触れつつ、我々が開発した核酸の修飾技術を紹介させていただきます。

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