第74回サイエンス・カフェ札幌「夢の“プラ”ライフ~二酸化炭素を資源に~」(札幌)

二酸化炭素と聞くと、地球温暖化の原因という“やっかいもの”のようなイメージを持っていませんか?実は見方を変えれば、二酸化炭素は大切な「資源」ともいえるのです。 地球が誕生した約46億年前、大気は二酸化炭素で満ち溢れていました。やがてクロロフィルを持つ微生物が光合成をおこない、二酸化炭素を吸収して、糖などの有機物を生み出し、生命の世界は飛躍的に発展しました。この仕組みを解明し、もっと光合成を効率良く行う植物を作ることができれば、世界の食糧事情も改善できるかもしれません。 また、二酸化炭素の利用力をより高めた次世代の植物を原料にして、様々な製品を作ることもできます。石油ではなく植物でできたプラスチックで、ペットボトルなどの身近な製品を作る研究です。植物由来のプラスチック(バイオプラスチック)は、微生物によって二酸化炭素と水に分解され、そのまま土に還ります。「夢の“プラ”ライフ」というタイトルは、「プラスチック」と「プラント(植物)」で循環型社会を実現したいという夢が込められています。 今回のカフェでは、光合成の仕組みをさらに「進化」させようという田中歩さんと、そうした基礎研究をもとに植物プラスチックを開発している田口精一さんをゲストに迎えて、たっぷりお話を伺います。

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