CoSTEP修了式公開シンポジウム「遠くて近きは 〜人と動物の”ほどよい”距離感〜」(札幌)

気配はすれども姿は見えぬ———。童謡や民話に登場する動物たちは、人とはぶつかり合うことのない、“遠くて近き仲”でした。その、人と動物との距離感が、いま急速に変わりつつあります。山の熊が里に下りてきて人を襲ったり。または身を隠していたはずの狐が、市街地の真ん中に出てきて人に吠え立てたり。さらには、遠い国から人に害を為す虫たちが襲来してきています。ですが、彼らは本当に“襲来”したのでしょうか?ほどよい距離感を踏み越えたのは、果たして動物たちなのでしょうか?人の経済活動やライフスタイルの変化に伴って、守るべき対象だった動物が害獣になったり、招かれざる外来生物がいつの間にか隣に忍び寄っています。私たちは同じ動物であっても、あるときは保護し可愛がり、あるときは駆除に頭を悩ませ、その関係性の変化に右往左往しているのです。 このシンポジウムでは、人と動物との関係性のさまざまな事例を見ながら、私達にとって”理想的な”生態系とは何なのか、そして”ほどよい”距離感とは何なのか、”共生”という言葉の意味を考えながら、皆さんと一緒に探ります。

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