サイエンス・カフェ札幌「竹取工学物語。 〜自然のモノをよろづのことに使ふには〜」(札幌)

今回のゲストである佐藤太裕さんの専門は構造力学。建造物が外から力を受けた時にどのような変形をするのかを扱う学問です。主に、水中トンネルや海洋パイプライン等、円い筒状のものを研究対象にしてきました。そして、近年は「竹」に着目。「軽くて丈夫」という竹の特性を構造力学・材料力学的に解析し、竹が進化の過程で獲得した構造が、非常に合理的であるということを明らかにしました。つまり、先人たちの智恵を科学的に解き明かしたと言えます。今後は、竹が持つ「構造」とそこから生まれる「機能」を活かして「モノづくり」をしたいと佐藤さんは語ります。科学的に得られた知見を活かすというプロセスを経て、モノが生まれることがあります。今回のカフェでは、そのような「モノづくり」のプロセスを、佐藤さんの竹に関する研究を通して紹介します。そして、私たちの身近にあるモノに自然の特性がどのように活かされているのか、また将来的にどのように活かすことができるのか、みなさんと一緒に考えます。カフェの後には、今まで何気なく見ていた身の回りのモノが、また違って見えてくるかもしれません。

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