2019年8月4日 HiNT
サイエンス・カフェ札幌「ムシの居所が問題だ。~エキノコックスとの付き合い方~」(札幌)
北海道には「エキノコックス」という“ムシ”が棲んでいます。彼らは、キツネとネズミのからだを主なすみかとする「寄生虫」です。まれにヒトの体内に入り込み、約10年間の潜伏期間を経て重い肝機能障害等を引き起こします。治療が難しいため、キツネからうつる寄生虫として北海道では古くから恐れられてきました。特に近年では、札幌のような大都市でもキツネが人を恐れず住宅地に出てくるようになり、私たちのエキノコックス感染リスクは高まっています。今回のカフェでは、寄生虫の疫学を専門とする野中成晃さん(獣医学研究院 教授)をお招きし、エキノコックスという動物と我々はどう付き合っていくべきか、みなさんと一緒に考えていきます。